左足関節を捻挫したのは3ヶ月も前ですが、まだ痛みが続いています
整形外科専門医であり国際マッケンジー協会認定セラピストでもある私がどのようにマッケンジー法による患者さんの評価・治療を行うのかをご紹介するマッケンジー法・症例ファイル。
今回は左足関節の捻挫後の症状が続いているという40代女性のお話です。
実はこの方、右肩の腱板断裂の診断を受けバドミントンを止めるようにと言われたものの、諦めきれずに当クリニックで評価した結果は頚椎に関連した肩の痛みとわかり、その2日後の大会で見事優勝したというcase_129でご紹介した方です。
もちろん、右肩の症状については現在もとても良い状態が続いています。今回はcase_129の最後にちらりとお話した左足関節の痛みについてその経過をご紹介します。
3ヶ月ほど前に左足関節を捻挫したそうです。しかし、さほど腫れたわけでもないくらいの軽い捻挫だったのに、3ヶ月ほど経った今でもまだ左足首の症状が続いていて、バドミントンのときなどはサポーターを使用しています。
日常生活で歩いているぶんには問題なく、左足の負荷のかかり具合で痛む事があるようです。
左右の足関節を比べると、左足関節の外側のくるぶし(足関節外果)の前あたり(前距腓靱帯周囲)に軽度の腫脹が残存しているようにも見えますが、あまり目立った腫脹や熱感などはありません。
関節自体の不安定性はありませんが、左片足立ちをしてもらうと、右に比べてやや不安定な感じを自覚します。同時にくるぶしの前ではなく後ろの方に痛みがあります。
もともとバドミントンを競技レベルでこなして大会でも優勝したような身体能力をお持ちですから、最初から負荷をしっかりとかけて評価します。
腰椎の可動域検査では全く問題ありません。
うつ伏せでしっかりと腰椎の伸展を10回実施してみます。
左足で立ってみましょうか
あっ、さっきより軽くなりました
(EIL w/sag 10回 B)
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(このお話は続きも含め、イラストや解説付き電子書籍でご覧いただけます)
このお話は電子書籍の自著「マッケンジー法・症例ノート・#4」でご紹介しております。
ご意見の多かった、「動き方がピンとこない」とか「専門用語がわかりにくい」などといったことに配慮し、動き方をわかりやすくイラストにして配置し、専門用語についても、可能な限りそのページ内の欄外に配置してページをあちこち探さなくても読み進められるようしています。
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