バッグを右脇に抱えた時に右の骨盤のあたりに痛みを覚えました
整形外科専門医であり国際マッケンジー協会認定セラピストでもある私がどのようにマッケンジー法による患者さんの評価・治療を行うのかをご紹介するマッケンジー法・症例ファイル。
今回は腰痛と下腹部の痛みがあるという40代女性のお話です。
糸島には美しい自然がありますが、その自然の中にゴルフ場もあり、そういった土地柄、キャディの方も時々お見えになります。
この方もキャディで、1週間ほど前にバッグを右脇に抱えた時に骨盤の右側に痛みを覚えました。
過去に腹部の手術歴もありますし、押すと痛いという下腹部の症状となると、先に婦人科か内科あたりがいいかな、それとも手術をした外科かな……マッケンジー法を知る以前の自分でしたらそんな感じに少し迷ったかもしれません。
お伺いした情報からは特にレッドフラグらしきものはありません。単純X線写真では腰の伸展がほとんどできていないのが確認できました。
診察台に座っていただき、姿勢のチェックをすると、多少猫背です。
良い姿勢のポイントをご説明し、しっかりと矯正して保持すること1分。
今の姿勢のまま、先程痛かった右腰のところを押してみましょうか
んっ…痛くないです…
右の骨盤の内側は?
あちこちお腹周りをおさえながら、
……こっちも痛くないです!……えっ、姿勢ですか?
いま姿勢しか変えてませんからね
このように今やってみたことと、その前後で自分の症状がどのように変化したかをご自分で確認していただきます。
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(このお話は続きも含め、イラストや解説付き電子書籍でご覧いただけます)
このお話は電子書籍の自著「マッケンジー法・症例ノート・#19」でご紹介しております。
ご意見の多かった、「動き方がピンとこない」とか「専門用語がわかりにくい」などといったことに配慮し、動き方をわかりやすくイラストにして配置し、専門用語についても、可能な限りそのページ内の欄外に配置してページをあちこち探さなくても読み進められるようしています。
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