3ヶ月ほど前からエクササイズの効きが悪くなりました
整形外科専門医であり国際マッケンジー協会認定セラピストでもある私がどのようにマッケンジー法による患者さんの評価・治療を行うのかをご紹介するマッケンジー法・症例ファイル。
今回は首から右肩にかけての痛みを主訴に来院された80代女性のお話です。
実はこの方、半年ほど前に一度同じ症状で来院されたことがあります。
症状は2年ほど続いていて、ある整形外科に通っていたのですが、こちらが近いという理由で受診しました。
単純X線写真では軽度の変性を認めましたが、メカニカルな評価には問題のない状態で、他のレッドフラグもなく、初診時から頚椎の伸展を負荷を上げて行い、以後、湿布も使うこと無く3週間ほどでだいぶよくなったようで、以後来院がありませんでした。
それから間もなく、エクササイズの効きが悪くなったようで、この2〜3ヶ月はエクササイズが全く効かない状態だったそうです。
現在もさほど強い症状ではないのですが、右を向く時に右肩に2点(考えうる最大の痛みが10点満点として)の痛みがあります。
以前姿勢のことをお話したの覚えてます?
はい
それじゃ、いっしょにやってみましょうか
ポイントをご説明しながらしっかりと姿勢矯正保持1分……
右を向いてみましょうか……さっきの痛みはいかがです?
ありませんね……姿勢?
(姿勢矯正保持 abolish B)
じっとしているときの痛みはなくなりましたが、右肩を動かすときの痛みはまだあります。
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(このお話は続きも含め、イラストや解説付き電子書籍でご覧いただけます)
このお話は電子書籍の自著「マッケンジー法・症例ノート・#22」でご紹介しております。
ご意見の多かった、「動き方がピンとこない」とか「専門用語がわかりにくい」などといったことに配慮し、動き方をわかりやすくイラストにして配置し、専門用語についても、可能な限りそのページ内の欄外に配置してページをあちこち探さなくても読み進められるようしています。
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