ソフトボールのキャッチャー、だんだんと右肩が痛くなり投げられなくなりました
整形外科専門医であり国際マッケンジー協会認定セラピストでもある私がどのようにマッケンジー法による患者さんの評価・治療を行うのかをご紹介するマッケンジー法・症例ファイル。
今回は右肩が痛くて来院した女子ソフトボールでキャッチャーをしているお子さんのお話です。
女子ソフトボールのキャッチャーで、朝練40分、夕方1時間ほどの練習に加え、休日は半日ないし丸一日の試合、練習とかなりハードです。
2週間ほど前から、特にこれといって思い当たることはないのですが、右肩が痛くなり、その痛みがだんだんとひどくなりました。投げている様子がおかしいことに気づいた指導の先生から休むようにと言われて1週間前から部活を休んでいます。
近くの整骨院で治療を受けていましたが、頚椎椎間板ヘルニアかもしれないので整形外科を受診するようにと言われ、当院を受診しました。
痛みの部位は正確には肩関節ではなく、肩甲骨の上辺り、ちょうど肩が凝ったときに手をやりたくなる場所あたりで、3点(考えうる最大の痛みが10点満点として)の痛みがあります。
姿勢が悪いので、矯正してしばらく保持します。
肩の痛みはどう?
少し痛くないです
(姿勢矯正保持 3→2点)
頚椎の可動域は良好で、特に制限を認めません。
日常生活動作に全く問題はなく、頚椎の可動域良好、単純X線写真でも特に異常はありませんので、最初からしっかり負荷をかけてまずは1回、頚椎の伸展をして、問題がないことを確認しつつさらに4回。
今、痛みはどうかな?
痛くありません!
ゼロ?
はい!
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(このお話は続きも含め、イラストや解説付き電子書籍でご覧いただけます)
このお話は電子書籍の自著「マッケンジー法・症例ノート・#16」でご紹介しております。
ご意見の多かった、「動き方がピンとこない」とか「専門用語がわかりにくい」などといったことに配慮し、動き方をわかりやすくイラストにして配置し、専門用語についても、可能な限りそのページ内の欄外に配置してページをあちこち探さなくても読み進められるようしています。
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